技術紹介

技術紹介

常に最適で高精度の調査を実現するため、最適な機器・技術を独自開発

地盤調査

ほかの地盤調査に関する技術
ほかの海洋・資源・エネルギーに関する技術

海域地盤調査の最前線

海域地盤調査に関する高度な自社技術の組み合わせにより、洋上風力発電施設の地盤調査に最適なソリューションを提供

川崎地質には、海上ボーリング調査、深浅測量、音波探査、海底微動アレイ探査など、様々な海域地盤調査の実績があります。海洋土木の分野のみならず、資源探査や活断層調査にいたる多種多様な分野の専門技術者が集結し、継続的な研究開発による技術革新に努めており、常に最新の調査技術を提供しています。
洋上風力発電施設の地盤調査では、広大な海域において、効率的かつ精度よく地盤物性を得る必要があります。わたしたちは、海域地盤調査に関する高度な自社技術の組み合わせにより洋上風力発電施設の地盤調査に最適なソリューションを提供します。

■海域の地盤調査技術
計画から現場調査、要素試験、工程管理、解析設計に至るまで、地盤にかかわる様々な技術をパッケージで提供します。
■海上ボーリング調査
海底地盤の物性値を評価するためには、ボーリング調査が必須です。原位置試験やサンプリング、要素試験を併用して、精度よく地盤物性を把握し、海象条件に合わせた様々な仮設方法を提案します。
■物理探査
物理探査は、短期間で海域全体の地質状況の面的把握が可能です。現地の地質条件に応じた最適な調査機器と適切な探査方法の提案により、合理的かつ高精度の探査結果を提供しています。

メンテナンス

ほかのメンテナンスに関する技術

車両牽引式マルチチャープレーダ

NETIS 登録(KT-170075-A):従来技術の2倍以上の探査深度を持つパルス圧縮方式を複数搭載した、牽引式空洞探査車

路面下の空洞や埋設物を探査(深度3m以上)する、牽引式空洞探査車です。
路面下3m以深までを時速40km以上で、かつ従来と同程度の費用で空洞や埋設物の探査が可能になりました。マルチチャープレーダは、地中に電磁波を放射し、電気特性の異なる境界からの反射波を捉えて探査する地中レーダの一種です。本探査車には電磁波の送信信号にチャープ波形(従来はパルス波形)を採用することにより、探査可能深度(従来は1.5m程度)が大幅に向上。これにより、下水道等のライフラインの劣化に起因して発生している空洞の原因深度まで、調査可能になりました。

・信号送信方式:パルス圧縮によるチャープ送信方式
・送信周波数及び探査可能深度:
50~800MHz(探査深度3m程度)
50~300MHz(探査深度5m程度)
・センサー数:
 小型アンテナ × 7(探査深度3m程度)
 大型アンテナ × 1(探査深度5m程度)
・探査速度:40~50km/h
・前方および側方ドライブレコーダ搭載
・RTK-GPS による高精度位置管理
路面下に発生する空洞の多くが、下水道等のライフラインの劣化に起因。これら空洞化の原因物である埋設深度までの調査が可能になりました。
■センサー数
・小型アンテナ × 7組(探査深度3m程度)
・大型アンテナ × 1組(探査深度5m程度)
複数(マルチ)のセンサーを配置しているため、道路1車線(2m程度)の探査が可能
■a. 従来装置
最大1.5mまでの深度を面的に調査
■b.車両牽引式マルチチャープレーダ
地下3mまでの深度を7組のアンテナを使って面的に調査し、かつ地下5mまでの領域を1組の大型アンテナを使ってカバー。この2つの動作を一回の走行探査で同時に実施。
■埋設管探査事例
ローム土層中の深度0.2mから3.0mまでに直径100mmの鋼菅を7本埋設した確認試験、浅部から深部まで問題なく探知
■路面下探査事例
実際に都市部の路面下を探査した事例、深度2.5mと4.0m辺りの2つの空洞を明瞭に検知
※図中のNd値柱状図は空洞確認のための簡易貫入試験結果
■マルチチャープレーダとは
チャープ(Chirp)とは「虫や鳥の鳴き声」という意味であり、チャープ波形とは単純なパルス波形に対して、時間と共に周波数を連続的に変化させたもの

メンテナンス

ほかのメンテナンスに関する技術

コンクリート背面空洞探査

NETIS 登録(KT-170075-A):従来技術の2倍以上の探査深度を持つパルス圧縮方式を複数搭載した、牽引式空洞探査車

鉄筋コンクリート背面の空洞を非破壊で探査するシステムです。
樋門函内では、システムの防水化やセンサーの軽量化により底版・側壁・天版に対応しています。港湾エプロンではマルチチャンネル化による複数測線の同時計測により作業効率を向上。その他、コンクリート構造物周辺の空洞探査にも適用できます。
本技術は、NETIS登録技術(QS-150036-A)として、樋門樋管や港湾エプロン、トンネルや導水路などのコンクリート背面空洞探査と対策工を提案するメンテナンス分野の技術です。

■樋門底版背面空洞探査専用防水化装置
函内水位30cmまで水換え不要で探査可能
■陸上用装置
色々なコンクリート構造物に適用可能
■マルチチャンネル陸上用装置
港湾エプロンや護岸施設などスペースのある施設で適用可能
■樋門天版での探査事例
ヒューム管では、撓みや継手開きから土砂が吸い込まれて空洞が発生するケースが多い。BOXではほとんど空洞は認められない。
■樋門側壁での探査事例
底版背面の空洞拡大に伴って、部分的に空洞が発生するケースが多く見られる。
■樋門底版での探査事例
最も多く空洞が発生する領域。周辺地盤の圧密沈下に伴って、樋門縦方向(流路方向)にレンズ状に発生するケースが多く見られる。

防災・減災

ほかの防災・減災に関する技術

IT 地表傾斜計測システム

NETIS 登録(QS-150031-A):地すべりなどの斜面変動をモニタリング

本技術は地すべりなどの斜面変動に対するモニタリングシステムです。
地盤の微小な傾きも計測ができるITセンサを用いた地すべり観測システムです。測定レンジは±20°まで。地すべりの拡大や影響範囲を監視します。災害などの緊急を要する現場でも、簡単に計測機器を設置できます。ITセンサはパイプを打ち込むだけで設置でき、1本のケーブルに50個までのITセンサをつなぐことができます。
※このシステムは、(国研)土木研究所、曙ブレーキ工業(株)、川崎地質(株)、(株)エイト日本技術開発の共同研究により開発しました。

■ IT地表傾斜計測システムの設置概念図
現地調査により地すべり範囲を把握、システムの構成や機器の設置箇所、モニタリング時の避難警戒基準を提案、緊急の伝達システムを構築
■ IT地表傾斜計と設置状況
センサは一般的な短管パイプに取り付けられるよう工夫、1本のケーブルに50個までのセンサを接続可能
■傾斜計センサユニット
IT地表傾斜計とデータロガー
■システム構成図
自動計測と遠隔監視により、事務所等の安全な場所で現地をモニタリング


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